思いだす

愛染蔵のことが世間(特に関西はそうなのでは)を騒がせている。
展示会商法とかいろいろ取り上げられているが、私にとってはさすがにビックリするような話は何一つなく、これは○○さんから聞いた話だなあとか、これができなくて××さんは辞めてきたんだよな〜とか思いだすことの方が多い始末。
そして、無理矢理買わされたお客さんはなんとかして解約したくて(←当然だけど)、仕立て上がった着物に難癖つける人が多くて、仕立て上がり寸法が2ミリ違う*1とか、頼んだ衿の形と違うとか・・・いうことで、お直しで返ってくる。
これは、手間賃ナシの時間だけくう仕事で、売ったほうはなんとかして押しつけたいし、買った方は文句つけて買わずに済ませたい。てなわけで、何年か前にいたところの、直接の先生はそれに右往左往させられておりました。
着物に限らず、なんでもそうだけど、ほしい人が買って幸せになってほしいなと思うわけで、こういうやり方って、作り手もなんだかな〜という気分にさせられます。そういう雰囲気がイヤでそこを辞めた理由の一つだったなあと愛染蔵のニュース見て思い出しました。
しかし悲しいかな、そうじゃなく、ほしい人に買ってもらうだけだと、ほんとに仕事少なかったりするのもまたホント。だから洋裁習いはじめたんですけど。ああ、やはり理由はそこか。

*1:たしかに2ミリ以上違えば検品でひっかかるんだけど、検品を通っているので。