スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ

まだ、スケバン刑事の話書くんかよってかんじですけれども、映画自体の話を。
タイトルバックの赤と黒の映像が東映のセンスを残しつつも非常にカッコよく、これを大画面で見ただけでも、価値がありました。
アクションも往年のスケバン刑事を知っているものにしたら、すげ〜よくできてると言わずにはいられないほどのスピードと迫力で、おもしろかった。
事件の起こりっぷりと、あんだけ校舎が爆発したりして、それでも警察が介入できないのはおかしいよねと思いつつ、それがスケバン刑事。そして、あんだけ校舎が爆発してもすぐきれいさっぱり修復されていたりして、羽柴秀吉なみの手腕をもった建築指揮者がいるのではなかろうかと思って見るのもまた楽しかったりしております。
そして、悪い人たちの最終目的が「銀行強盗」ってなんですか〜!?あんだけ、海外のサイトを何回も通して、ハッキングできないほどのサイトを作れるような頭脳を持つ人たちが、銀行ハッキングしないとは。
銀行の前に車で乗りつけてマスクをかぶるというシーンは、「レザボア・ドックス」を非常に喚起させるシーンであり、深作父を大好きだったタランティーノをまた深作息子がオマージュしているのでは?というのは興味深かったんですけども、さんざん、他人事みたいなかんじで傍観している風だったのに、最後は実労働をするというのが、笑える。
松浦さんも全編通して、髪をきゅっとくくって、目がつり気味で凛々しくて非常に良かったです。大谷さん目的で行ったわけですけど、おもしろい映画でした。入れかえ制のない映画館だったので、あやうくもう一回見そうになりましたもの。
そうそう、主題歌の「Thanks!」も大好きです。特に「孤独を忘れるほど、美しい斉藤瞳だった♪」というところがいいです。