プロフェッショナル

浦沢直樹
自分の中にあるものだけでなく、人と一緒に考えることによって、おもしろさを何倍も出せるっていい話だと思う。一人の思考って限界があるから、人の考えを取り入れたり、刺激を受けたりして、その人の素晴らしさが高まっていくっていいな。
それをどこまで譲って譲らずにというのは、とても高度な話なんだろうけど、黒沢映画の脚本もそうやって話をひねりだして、ぶつけあったというから、近いものがあるんだろうなと推察。
そして、浦沢さんが休筆するにあたって「裏切られた」とかいう書き込みをされていた。「裏切られる」という気持ちが出てくる人って一体なんなんだろうねえ。
私のこれまでの体験の中で、何もしない人に限って批判したり、悪口言ったり、邪魔したり・・・、反対に実際に動くような人は心配してくれたり、助けてくれたり、自身の体験を語ってくれたりしてくれるという印象があります。
そんなことを思い出させる書き込みでした。独り善がりになるのは危険だけど、何もしない人に振り回されるのもばかばかしいし。自分を生きるって難しいし大変だけど、最後に「作品を自分に取り戻した」と言っていた浦沢さんが印象的でした。