HIV抗体検査

先日約2年ぶりにHIV抗体検査を受けました。近くの保健所に行って、その後区役所で結果を聞くという手順でした。だいたい受けたところで結果も聞くということが多いと思うのですが、そうでないところもあるのですね。はじめて知りました。
まあ大丈夫だろうと思いつつ、まあ大丈夫ならなおさら検査受けて大丈夫な方がいいよねと思ったわけです。
3ヶ月前の自分が感染してなかったというのを確認するだけであるとか、検査結果の分かる1週間を不安な気持ちで過ごす精神状態を思うと検査を受けることが必ずしもいいことなのかと言う人もいますが、私としてはもし今分かるということは、これより早く分かることはありえないわけなのと、自分の身体のことを知っておきたいという気持ちも大事だなと思うので。
去年、友だちの結婚式に出た時に、離れた場所で私の友だちがパートナーからHIV抗体検査を受けてほしいと言われたという話をしているのが耳に入り、その話相手をしていた先輩が「失礼やな〜」と憤っていたということがありました。
そうか失礼なんか〜、なぜ?先輩はそう思うんだ、と思いながらもその後その先輩と話ができなかった自分というのがいて、めんどくさい話を避けたよな私とめちゃくちゃ思ったわけです。
その先輩と仲良かったわけでもないし、顔見知り程度なんで、くいついて話すのもどうなんだろとか思いつつ、めんどくさかったんだろうなあと。
今回、結果とともにエイズの今を知る情報マガジンという薄い冊子をもらったのですが(そう、大阪では一部で有名な「コンドーム着けたろう侍」が表紙です)、それに「不特定多数とセックスしなくても感染する」とか「フツーの恋愛で感染!」とか「コンドームつけようと言われて感激!本命に昇格」とか書いてあって、去年の「失礼やな〜」という言葉を思い出しました。HIVの問題って、一筋縄でいかんよなと。
HIVの感染って、他人の体液が体内に入ったら感染の可能性があるかもしれないと思ったらいいだけなのではと思うのですが、どうなんでしょう。
フツーとかフツーでないとか、特定とか不特定とかいうことでなく、一人でも体液のやりとりをするようなことがあれば、感染確率0ではないと。もちろん不要に不安をあおることはないのだけど。セックスを含む恋愛関係の精神状態を絡めて、問題にするから余計にややこしくなるのではないかと思います。愛があろうがなかろうが移るもんは移るってことで。
コンドームつけるんも、相手のこと思ってないかもしれないよと思ったりもします。相手のこと疑ってるからコンドームつけるんかもしれんし。だから、それだけで、感激するのは、早計かもですよ。
コンドームつけるつけない問題って、その行動だけが問題なんじゃなくて、つけるつけない話ができない関係の二人が、それ以外のことは心砕いて話ができているとは思いにくいってことかなと思います。
で、まあそんな話を甘食さんとしていたら甘食さんも抗体検査受けるという話になってですねえ、しかも話をしてから、受けるまでがまた早かった。え、もう次の火曜に受けるの!ってなくらい迅速でした。
私のようにHIV抗体検査を受けてる人が周りにたくさんいて、HIVの活動してる友だちも何人かいてというような状況の人ではなく、はじめて聞く話だらけだったにもかかわらず、さっさと受けに行ってくれて、なおかつ自分はHIVとは無関係の人間であったと思い込んでいたという話やら、受けた途端に色んなこと考えたとか、検査結果聞きに行く時の不安な気持ちとかいろいろ話してくれて、すごくうれしかったし、なかなかできやんことやなと思った。私やったら、受けに行くまで時間かかりそう〜と思ったのでした。
HIV抗体検査で白でも、現段階でまだ分かってない未知の感染症になっている可能性もあるので、体液をやりとりしないことにこしたことはないのだけど、そういうことも含めて、どうしましょうかね〜と話していけそうです。
HIVについては私のほうがおそらく知識はあるんだろうけど、私の判断でまあ大丈夫とか思うんじゃなくて、持ってる知識を全部話して、一緒に相談できるっていいなと今回ものすごく思いました。これはこの先いろんな場面に応用できそうです。