かもめ食堂

朝から落ち着かず、甘食さんに「朝ご飯、ご飯とパンどっちがいい?」と聞かれても「そんなん考えられへん、どっちでも出してくれたら食べる」と答え、驚きと笑いを与えてしまう。
挙動不審が拍車をかけて、泣いたりもしましたが、これが落ち着く結果に。なにがなにやらな朝を経て、甘食さんの出かける時間に一緒に出発。
もちろん、開場時間にはほど遠いし、Nをつかまえて、話したいなと試みるも、朝までクラブでオールだったそうで、しかも出先。さらに根津美術館へ向かうとのこと。
むむむ、残念。これはさくっと恵比寿に行って、まだ見ぬ恵比寿ガーデンシネマを拝むのがよかろうと、行ってみることに。

ガーデンシネマができた時に、東京は単館ロードショーのようなものがかかる映画館でも、力入れてるよなあと思い、行ってみたい映画館の一つでした(なので、思わず写真撮っちゃいました)。
行ってみると、「かもめ食堂」を上映中。ちょうど1回目の上映時間ぴったりで、そのまま滑り込みで見ることに。
DVDになったら見ようかな〜くらいには思っていた作品だったので、かなり嬉しい上映作品でした。
特に大きな事件が起こるわけでなく、淡々とした日々の話と、同じ毎日なようで、同じ日は1度としてないわけで、その中で起こる少しの出来事が楽しかったり、悲しかったり。
「どこにいても悲しい人は悲しいし、寂しい人は寂しいんだよ」というセリフが、心に残りました。舞台はフィンランド、これがもし日本を舞台にしていたら、もっとウェットに聞こえたであろうセリフですが、ウェットにならず、すとんと心に染みました。
見終えて、気持ちが軽くなった私は、広尾の会場に向かうのでした。