座頭市
BSでやっていたのを見る。そういえば賞をとった以降の北野作品は見たことなかったよなあと思いながら視聴。すごくエンターテイメント色が強くなっているのと、丁寧な説明やらいらないのではと思うようなカットが入っていて、サービス精神が旺盛になったんだなあと思う。
とはいえ、お金がめちゃくちゃかかっていそうなので、衣装はいいし、座頭市の帯の素敵なことったらないし、浪人たちの着崩した着物とかも非常にいい感じ。なにより最初のシーンで子どもの腰揚げのヨレ具合といったらなかったので、これは非常におもしろくなるのではと思わせるに値する凝り方でした。
ラストも二転三転で、座頭市自身の落ちもよかったけど、最後の一言がなければもっとよかったなあ。HANA-BI以前なら言わせてなかったのではと思うだけに「?」がつく。
とか考えながら、北野作品は「3-4x=10月」「ソナチネ」の省略表現の極みが好きなので、こんなこと思うだなと思い至る。「座頭市」も充分おもしろかったし、映画館で見ればよかったなと思うほどだったのに、書き出すといろいろ思うのは、期待が高いということですな。
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